大型作品と三本木さん。フォトコーナーが設置されている
ハンディキャップのある人が、得意なアート活動を仕事にするギャラリークーカ（明石町）で６月28日（金）まで、三本木海人さん（20）の「(C)46ｅａｒｔｈ」展が開催されている。会期中の平日と、15日（土）オープン。
「46億年前の地球」という意味を込めた展示タイトルにちなみ、海や熱帯雨林を思わせる壁一面を使った大型作品のほか、針金や紙でよみがえらせた古代生物や絶滅危惧種の動物などが並んでいる。
クーカの中でも「一番物知りなのは僕」と自負するほど、日本の歴史や伝説、動植物に詳しい三本木さん。図鑑を読んだり、博物館に足を運んで得た知識を生かし、構想中の自作ＲＰＧゲーム『ドリームクリスタル』には１００種を超えるオリジナルキャラクターを登場させた。夢は家庭用ゲームソフトとして開発すること。憧れの大手ゲームメーカーにも今回の個展の招待状を送り、「『ドリームクリスタル』の世界を見てほしい」と自信ありげだ。
「動植物が生き生きとしている、海外の楽園が好き」と原色をふんだんに使った生命力溢れる表現が得意の三本木さん。藤沢養護学校在学中に、作品がマダガスカル大使館関係者に見初められ、「マダガスカル公認アーティスト」として大使館主催のＰＲイベントに参加したこともある。
今一番懸念しているのは絶滅危惧種に指定されている日本古来の動物たちの行く末。展示の中には、「日本の古里」というコーナーを設け、来場者に日本古来の生き物を描いてもらい貼り出す参加型の企画を用意した。「同じ気持ちの人が増えればうれしい」と創作活動にますます熱を込める。
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