海洋汚染で懸念されているプラスチックごみ対策に生かそうと、県環境科学センター(四之宮)は現在、相模湾に漂着するマイクロプラスチックの分布マップ作成に向けた取り組みを進めている。
マイクロプラスチックとは、5mm以下のプラスチック粒子。一部の有害物質が吸着しやすく、河川を通じて海へと流入し、海岸に漂着して環境汚染の要因になるなど、近年、世界規模で大きな社会問題となっている。
対策が求められている中、同センターは2017〜18年度に相模湾内4カ所、東京湾1カ所での漂着状況の調査(県予算計約200万円)、今年度は相模湾沿岸に漂着したマイクロプラスチックの発生源の解明調査(県予算300万円)を実施。その結果、ごみの材質や漂着量に地域差があることなどが分かった。
そこで今回、ごみ削減に向けた施策立案に役立てようと、分布マップの作成を計画。一覧にして地域差を判別しやすくするほか「地域住民がごみ問題に関心を高めるきっかけになれば」と、県民参加による分布調査に乗り出す。来年2月に県民とともに海岸での採集・分析を行い、同3月にマップを作成したいという。
現在はクラウドファンディングによる資金調達を進めており、同センターの加藤洋所長によると、目標額は100万円。募集開始から約1カ月となる8月1日現在、支援者41人から計46万1300円分の協力の申し出があったという。同プロジェクトは目標額達成の場合のみ決済が確定する。
申し込みはクラウドファンディングサイト「アカデミスト」(【URL】https://academist-cf.com/projects/132?lang=ja)へ。募集は8月19日まで。(問)同センター【電話】0463・24・3311
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