地域の情報を市内外の外国人に分かりやすく伝え、平塚市をより身近に感じてもらおうと、市は7月30日、民間企業の無料アプリを活用し、市の広報紙「広報ひらつか」の多言語配信を開始した。市は「多くの人に気軽に利用してもらいたい」としている。
市が導入したのは、デジタルフォントの開発などを手掛ける(株)モリサワ(本社・大阪市)が提供する多言語対応ビューアアプリ「Catalog Pocket(カタログポケット)」。日本語で作成したPDFなどのデータを編集してアップロードすると、自動で多言語に翻訳される。画面上で読みたい文章をタッチすることで、指定した言語での翻訳文が表示される。
対応言語は日本語のほか、英語、韓国語、中国繁体字、中国簡体字、タイ語、インドネシア語、スペイン語、ポルトガル語、ベトナム語の10種類。スマートフォン、タブレットなどにアプリをダウンロードし、無料で閲覧できる。
また、字が小さくて読みにくいという高齢者も利用しやすいよう、自動音声読み上げ機能も備えている。
「広報ひらつか」は1949年、「平塚市弘報」の名称で創刊した広報紙で、現在は毎月第1、3金曜に発行。市政情報や地域のイベント告知などを掲載し、市内に全戸配布しているが、市秘書広報課によると「唯一の欠点が、市内在住の外国人への対応だった」。
市の統計によると今年5月末現在、市内在住の外国人は77カ国5071人。年々増加傾向にあるほか、来年の東京五輪開催まで1年を切り、今後さらに多くの外国人の来日が見込まれている。
そこで市は「たくさんの訪日客にも平塚の情報を伝えられれば」と、昨年度から企画。今年度予算で約50万円を充て、導入を進めてきた。
市は7月末現在「配信を開始したばかりで、利用者数などはまだ把握していない。今後は広報紙のほか、ハザードマップ、ごみ分別表、給食献立表なども順次配信したい」としている。
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