「I LOVE PEACE事業運営委員会」の委員長を務める 眞田 晃子さん 紅谷町在住
平和への願い 灯し続ける
○…「市民平和の夕べ」(8月18日開催)を運営する「I LOVE PEACE事業運営委員会」で委員長を務めて3年目になった。毎年、市民が平和への思いを書いた灯ろう約800個を総合公園の大池に浮かべ、幻想的な美しさで注目を集める同催し。戦時中によく食べられた「すいとん」の試食会や、折り鶴の作製などもあり「イベントは平和の祈り一色。戦争を経験した方や、次世代を担う子供たちにも気軽に来てほしい」と話す。
○…生まれも育ちも平塚市。幼い頃から美術と読書が好きで、就職した市内の書店では画力や文章の上手さが評判を呼んだ。「店内に掲示するポップ作りを任され、県内外の10店舗以上から依頼が来るようになった。朝から晩まで忙しかったが、自分の言葉で魅力を表現する面白さを学んだ」という。結婚後は主婦として、夫のために日々お弁当作りに励むなど、料理の腕を磨いている。
○…家庭を支える傍ら、8年前、市の地域婦人団体連絡会に加入したのを機に、同委員会を紹介された。平和事業に関心を持ったのは、広島の原爆ドームや平和記念資料館を訪れたのがきっかけ。「原爆が投下された午前8時15分で止まった腕時計の展示を見たとき、体の芯から震え、その場から動けなくなった」。戦争の恐ろしさ、平和の尊さを伝える活動に、一層大きなやり甲斐を覚えるようになった。
○…「市民平和の夕べ」は「わずか1時間半の催しにもかかわらず、毎年約1000人が来場してくれる。リピーターも多く、本当に有難い」と笑顔で語る。東京五輪開催に向け、今年はリトアニアの自転車競技の選手たちも灯ろう流しに参加する予定という。「五輪も『平和の祭典』と言われる。今年は五輪カラーも入れて盛り上げたい」
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