U23レスリング世界選手権グレコローマンスタイル87kgに出場する 奈須川 良太さん 神奈川大学経営学部 19歳
「小さな努力」積んで自信に
○…レスリング界の次代を担う選手が集うアジア・ジュニア選手権で3位入賞、全日本インカレ2連覇など、これまでの実績を買われて世界選手権出場(11月1日〜5日・ハンガリー)の切符を掴んだ。「序盤から攻める自分のレスリングをしたい」。優勝や金メダルといった言葉を選ばず、目の前の一戦に集中する。パワー自慢の外国勢に真っ向からガチンコ勝負を挑む腹積りで、「相手が止まる終盤が勝機」と見て、3分2ラウンドを戦い抜く体力づくりに取り組んでいる。
○…横須賀市出身。「何事も一つのことを続けなさい」と諭す両親のもとで、幼少期から相撲を始めた。「中学生になったら県大会で優勝する」という目標を立て、小学5年で下半身強化のためレスリングを始めた。トレーニング効果は、4年後の相撲県大会で無差別級優勝という結果で表れ、継続することの大切さ身を持って経験した。進路選択では「本格的にレスリングをやりたい」と強豪校の磯子工業高校に進学、両親も背中を押した。
○…所属する神奈川大学レスリング部が夏休みとして9日間ほど完全オフにするなか、全日本合宿に参加して国内トップ選手の胸を借りて技を磨いた。休日は買い物で息を抜き、都内や横浜で目当ての洋服を漁り歩く。筋骨隆々で何でも似合うでしょと水を向けると、「ウエストは緩々なのに、太腿が入らない」と笑う。
○…「大きな目標を達成するための近道は小さな努力の積み重ね」として、レスリングに打ち込める卒業までの時間を大切にする。国内トップを狙える位置に身を置くことが目標で、「残り2年の成績次第で卒業後、レスリングを辞める」と覚悟が滲む。体力やスタミナ、筋力など改善点を挙げ「まだまだ伸び代はあります」と本気で挑む。
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