明治期のベストセラー『食道楽』の著者で平塚に暮らした村井弦斎の功績を後世に伝える「村井弦斎まつり〜『食』を楽しむ〜」が9月22日(日)、村井弦斎公園(八重咲町22の5)で開かれる。午前10時から午後2時30分、小雨決行。主催は村井弦斎まつり実行委員会(高久直輝実行委員長=人物風土記で紹介)、平塚市教育委員会。
同まつりは『弦斎庵』と呼ばれた邸宅跡の公園で2000年に始まり、今年で20回目。記念催事として、まるごと村井弦斎展や子供向けの魚釣りゲームなどが用意される。
会場では、弦斎が好んだ琴や尺八の演奏(10時30分〜)や野点を実施。茶道体験教室もある。
また著書『食道楽』に登場するレシピに基づいて再現したカステラの試食(午前10時30分〜)や羊羹、カレー、カレーパン、ジンジャー・ビスケット、どらやきなどの販売も行われる。会場周辺は駐車場がないため、主催者は公共交通機関の利用を呼び掛けている。
問い合わせは市教育委員会【電話】0463・35・8124へ。
嫁入り前の必携本『食道楽』
村井弦斎(本名・寛)は1863年愛知県豊橋市生まれ。1903年(明治36)に小説『食道楽』を発表。料理レシピだけでなく、材料の選び方やシステム的な台所の作り方にも触れ、「嫁入り道具の必需品」としてベストセラーになった。1904年(明治37)、平塚市南側に約1万6400坪もの土地を購入すると、畑でアスパラなどの当時珍しい西洋野菜を作って地産地消を実践。晩年を過ごした。
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