第20回「村井弦斎まつり」の実行委員長 高久 直輝さん 宝町在住 42歳
郷土の偉人に焦点を
○…「市民の皆さんに郷土の偉人をもっと知ってもらいたい」。明治期のベストセラー作家で、早くから食育を提唱した村井弦斎の功績を伝える「村井弦斎まつり」は節目の20回を迎えた。まつりでは、生い立ちや当時の生活を写真やパネルで紹介するほか、紙芝居やイチゴ飴の掴み取りなど、弦斎ゆかりの子供向け企画も多数用意。「幅広い世代に弦斎の世界を楽しんでもらえたら」と期待を寄せている。
○…弦斎の著書『食道楽』に登場する料理レシピに話題が集まるなか、史実書を紐解いて知り得た人柄に触れ、「見識が深く先見の明があった人」と思いを寄せる。大手企業の創設者がアドバイスを求めて弦斎を訪ねる平塚詣や、100年後の未来を予言した記事などのエピソードを披露。次代を担う若者に向けて「好奇心旺盛で見識を広げる弦斎の姿勢に興味を持ってもらえたら」と語る。
○…創業1924年(大正13)の高久製パン(株)4代目社長。学校給食パンを手掛ける一方で、『食道楽』に登場するレシピを元に開発した「弦斎カレーパン」は同社の看板商品。各地のデパートや百貨店の催事に呼ばれ、平塚の魅力の普及と郷土の偉人の紹介に一役買っている。また菓子パンや調理パンを販売する直営店「シャンパンベーカリー」の厨房にも立つ。「パン屋の原点はお客様の『美味しかった』という言葉と笑顔にある」として、若手社員と商品開発に取り組む。
○…東京都練馬区出身。結婚を機に平塚に居を構えた。一男一女に恵まれ、子育てでは「本気で取り組む気持ち」を大切にする。熱心に勉強を教える一方で、瞬間湯沸かし器と表現する「怒りっぽい性格で…」と言葉が濁る。「ギャグを言う位の余裕が丁度良い」と周囲の社員を和ませた。
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