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平塚版 公開:2019年10月3日 エリアトップへ

ガラス乾板13点を公開 写真国産化の先駆者に光 博物館で「小川一真展」

社会

公開:2019年10月3日

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当時の南原にあった日本乾板株式会社
当時の南原にあった日本乾板株式会社

 平塚市博物館で10月5日(土)〜27日(日)、「平塚南原と小川一真〜写真乾板創世の地」展が開催される。明治・大正期に現在の市内南原に工場を構え、写真乾板の国産化を追い求めた写真家・小川一真(おがわかずまさ/1860-1929)の功績に迫る。

 同展は、晩年を平塚市で過ごした小川一真を調査している市民団体「湘南の美術を学ぶ会」(天野由美子代表)が協力した。

 小川は22歳の時に渡米して写真技術を学び、帰国後に東京で写真館を開業。写真家としても知られ、旧千円札紙幣の原画に使用された夏目漱石の肖像を撮影したことで知られている。

 当時輸入に依存していた写真乾板(撮影に使用する感光剤を塗布したガラス板)を国産化したいとの思いで、1907年に同業者と「日本乾板株式会社」を設立、南原の約1万5千坪の敷地(現在のヨークマート周辺)に工場を建て、生産を始めた。

 同社は経営不振で解散したものの、南原に移住した小川は研究所を設立。最後まで夢を追い続けたが、関東大震災に見舞われた後に研究所を譲渡、南原の自宅で生涯の幕を閉じた。研究所はオリエンタル写真工業の平塚工場として稼働し続けた。

 企画展では、平塚市市史編纂室に収蔵され、小川が撮影したと思われるガラス乾板13点を展示する。美術を学ぶ会は、乾板の写真が小川の写真集に使用されているのかを調査、関係年譜や文献、当時のカメラなど展示資料も集めた。

 2012年から小川を研究している同会の河内紀さんは「東京時代の写真家としての華やかな功績は光が当てられているが、国産化に取り組んだ平塚時代は成功をおさめたわけではなく、あまり語られていなかった」と話す。企画展では「平塚の歴史として広く知ってほしい」と期待している。

ピンホール写真体験教室を開催博物館で参加募集

 小川一真展関連の「ピンホール写真体験教室」が10月13日(日)に博物館で開催、小学3年〜中学3年生の参加者を10月6日まで追加募集している。体験教室では、レンズなしの針穴だけのカメラを作り、自分の手でシャッターを開閉して撮影する。

 参加は博物館宛メール(muse-event@city.hiratsuka.kanagawa.jp)に行事名、希望時間(9時半・13時半)、氏名、学年、住所、電話を記入。応募多数の場合は抽選。参加費500円。(問)同館【電話】0463・33・5111

小川一真
小川一真

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