平塚版 掲載号:2019年10月10日号 エリアトップへ

「湘南真田メディケアセンター」を運営する医療法人救友会の理事長を務める 山本 五十年(いそとし)さん 片岡在住 69歳

掲載号:2019年10月10日号

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地域連携が命救うカギ

 ○…在宅医療や居宅療養支援など、高齢者が要介護状態になっても住み慣れた場所で過ごせる「地域包括ケアシステム」の構築を目指し、2009年に真田を中心に8事業所を展開する「湘南真田メディケアセンター」を開設した。「医療が頂点のピラミッドとして捉えがちですが、大切なのはフラットな目線で介護や福祉事業所と連携すること。まちの各機関が協力することが大切。これはまちづくりでもあるんです」と熱っぽく話す。

 ○…江戸時代から続く漢方医だったという医師家系。小さい頃の夢は電車の運転手だったが、高校3年のときに、祖父や父と同じ道を志した。鹿児島大医学部卒業後は、救命救急医として大阪、名古屋の大学病院で経験を積み、93年に東海大学病院へ。「こんなに渡り歩いた人は少ないのでは。救急医療の様々な事業を学べた」と振り返る。

 ○…救命救急医としての34年は、命を救う現場作りの日々でもあった。「今では信じられないですが、救急隊員の仕事は病院の入口に患者を置いて終わりという時代もあった。申し送りをしてくれと走って救急車を追いかけたこともありました」。医療機関や、消防本部、行政等75団体で構成する湘南メディカルコントロール協議会を発足させるなど「顔の見える関係づくり」から始めた。

 ○…99年、厚生省の試行的事業として、東海大にドクターヘリが配備され、出動ケースや着陸地点をどう作るかなど、一から考えた。「現場でヘリの到着を待ってくれるのは消防隊員。築いてきた関係があったからこそ、導入できた」と胸を張る。「全国に熱い思いを持つ仲間がいた。チームでやることが大切、というのは今も変わりません」と、命を救う現場から、共に歩む地域医療の世界へ、生涯現役で走り続ける。

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