平塚市と岩手県花巻市の友好都市協定締結35周年を記念する冬期特別展「賢治がみつめた石と星」が、市博物館で開かれている。同展は、詩人・童話作家として多くの文学作品を残した花巻市出身の宮沢賢治に焦点を当て、作品中に登場する鉱物や天体を自然科学的な視点で読み解く。会期は来年1月13日まで。
賢治は、若いころから「石っこ賢さん」とあだ名を付けられるほど鉱物採取に熱中し、碧玉を「緑色の空」、エメラルドは「空から見た島の風景」に例えて表現している。天文学にも興味を持ち、絵本にもなった「土神と狐」の中で、当時最先端の知識を引用した。
同展は賢治の作品と生涯、故郷の文化にも触れる全4章の構成で、鉱物や天体写真、民芸品など約200点を展示。プラネタリウムでは「賢治がみつめた星空」と題し、全天フルCG映像作品『銀河鉄道の夜』を投影している。同館学芸員は「実際の鉱物や天体写真を見て作品のイメージを膨らませてもらえたら」と話している。
会期中は以下の関連事業が実施される。▽体験学習「イーハトーブの宝石図鑑を作ろう」11月24日(日)・12月14日(土)各日午前10時〜正午。参加費600円、申し込み制。▽講演会「宮沢賢治が描いた宇宙」12月1日(日)午後3時30分〜5時。無料。
開館午前9時〜午後5時、月曜休館。閲覧無料(プラネタリウム観覧料別途)。問い合わせは【電話】0463・33・5111へ。
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