新型コロナウイルスの感染が国内で拡大するなか、平塚市内でも予防の動きが見え始めている。21日のサッカー・Jリーグの湘南ベルマーレホーム開幕戦では、スタッフが来場者への消毒を徹底した。また、市内の商業施設も入口に消毒液を設置するなどして対応しており、22日時点でイベントを自粛する動きは少ない。
新型コロナウイルスの国内感染が広がり、各地でイベント中止などの影響が出ているなか、サッカーJリーグが開幕した。21日にShonan BMWスタジアム平塚で行われたベルマーレの初戦は1万3千人超の観客を動員。スタジアムの全ての入場ゲートで、マスクを着用したスタッフが来場者の消毒作業に追われた。来場した女性は「ニュースで見ていてもどこか遠くのことのようだったが、消毒されて他人事ではないと思った」と話していた。
また、会場内のオーロラビジョンでは「咳エチケット」を呼びかけるなど感染予防を啓発する映像も流された。
大型商業施設イベント中止なし
市内の大型商業施設でも予防対策が行われている。「OSC湘南シティ」では各入口に消毒液を設置。消毒液を以前から設置している「ららぽーと湘南平塚」は、スタッフにうがい・手洗い、マスク着用を推奨しているという。
イベント中止の判断をした施設はなかった(2月22日起稿)。
新型コロナウイルス自粛対応は「臨機応変」市、主催イベントに方針
平塚市は21日、「新型コロナウイルス対策調整会議」を開き、市が主催するイベントの対応について「一律に中止しないで、案件ごとに判断する」との方針を決めた。
第3回目の会議で、石黒順一副市長が座長。全ての部長が参加対象で落合克宏市長も出席した。
国と県が自粛要請していないことが方針の理由という。同日「新型コロナウイルス感染症のまん延防止に係わる平塚市の取組方針」も発表した。
不要不急のイベントについては「中止」「延期」「縮小」「短縮」「代替」の5つの対応から検討する。実施が避けられないイベントは、職員のマスク着用、消毒液の設置などで対応する。市が共催・後援などの場合は共に実施する団体と調整して対応。市主催イベントの開催状況について、ホームページなどで取りまとめることも検討しているという。
小中学校「中止なし」
小中学校を所管する市学務課によると、市内学校で遠足などのイベントを中止する動きは現在のところないという。近隣の自治体では、中学3年生のディズニーランドへの卒業遠足を中止した学校もあった。
(2月22日起稿)
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