薬壺を持ち、病気を治す仏として知られる薬師如来を本尊とする寺院では、新型コロナウイルス感染拡大を受け、収束を願う祈祷などを行っている。市内の2つの寺院に話を聞いた。
左手に薬壺を載せた薬師如来像が全国で多く確認される中、高野山真言宗・長楽寺(札場町)の本尊は「法界定印(ほうかいじょういん)」の中に薬壺を持った「薬師瑠璃光如来」。高橋智運住職は「お薬師さんはいわば総合病院の医師。両側の日光菩薩、月光菩薩は看護師のようなもの。苦しむ人に手を差し伸べています。今は静かに手を合わせ収束を願うとき」と話す。
天台宗・妙圓寺(土屋)では8日、薬師の縁日や釈迦の誕生日にちなみ「疫病退散祈願護摩厳修」を、境内の岩屋霊穴にまつられる辯財天の化身「宇賀神」の前で実施した。池田正顕住職は「辯天さまは天変地異や疫病など様々な災いを払いのけるため、手に8本の武器を持っている。世の中の仕組みを考えるきっかけとして、前を向きたい」と話していた。
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