新型コロナウイルスの影響で医療物資が不足する中、自動車メーカーの日産車体株式会社(平塚市堤町2の1、木村昌平取締役社長)は21日、医療従事者の支援を目的に自社で製作した医療現場向けのフェースシールド200個を平塚市民病院に寄贈した。木村社長ら3人が市役所を訪れ、落合克宏市長に手渡した。
板金の切断に使う「シャーリング」でプラスチック製のプレートを裁断したり、機械で対応できない部分ははさみで切るといった手作業を交えたりするなど、車体の製造技術を生かしつつ、試行錯誤を重ねながら作業を進めた。4日間の工程に延べ100人以上がかかわり、およそ1450個を仕上げた。
マスクは縦20cm、横30cmのプラスチック製で、額部分に当てがうスポンジと、板を支えるための頭に巻くゴムが取り付けられている。デザインは動画投稿サイトにアップされていた動画などを参考に、社員が意見を出し合うなどして決めた。
同席した市立病院の三田浩史副病院長は「病院が保管する医療用マスクも、今後いつ不足するか分からない」と懸念を示す一方、「マスクがあれば医療に力を入れられ、職員の励みになる。医師だけでなく事務職などの活用も検討したい」と喜んでいた。
製作したマスクのうち、県を通じ千個を市民病院以外の県内の感染症指定医療機関に、残り450個のうちの200個を今回の寄贈に充てた。
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