カフェやイベントスペースの設置が計画されている湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーン整備・管理運営事業について平塚市は５月18日、市民との意見交換を目的としたコミュニティーミーティング「Ｗｅｂ市民対話」を実施した＝写真。新型コロナウイルス感染拡大により説明会が中止となったことで企画され、６月２日までの間に全10回を予定している。
龍城ケ丘プール跡地の開発について市は３月、積水ハウス（株）を代表企業とする整備実施グループと基本協定を締結。同月に予定していた住民向け説明会が新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期になったことから、市は広報ひらつかやホームページ上で建設予定施設の概要などの資料を公開し、５月31日まで市民意見を募集している。
今回の「Ｗｅｂ市民対話」は、緊急事態宣言延長を受け、少人数であっても説明会や意見交換会の場を設けることが困難な状況と判断し、企画した。市内在住、在勤、在学の人が参加対象。ウェブ会議システムを利用し、事業説明はみどり公園・水辺課公園整備担当の職員と代表企業の積水ハウス（株）担当者が行った。
18日の第１回では２人の市民が参加。市民からは「高齢であったり、ウェブ環境が整っていなかったりする市民もいる。誰でも発言できる場が整うまで計画を凍結するのが普通なのでは」といった指摘や、「計画のような公園になれば、子どもたちが安心して遊べる空間になり、新しい海文化の発信基地になると思う。この計画の賛成派、反対派の市民が対話する場が必要」という意見が出た。
また、事業内容に盛り込まれ、営業時間などが検討されている「コンビニエンスストア」や「ＢＢＱレストラン」に関しては「24時間営業のコンビニでは暴走族のたまり場になる」「細かいルール整備が必要」と慎重な声が寄せられた。
現在参加を募っている「Ｗｅｂ市民対話」の日程は５月27日・30日・６月１日午後２時〜３時30分、５月28日・６月２日午後７時〜８時30分。詳細は市ホームページで確認。資料郵送のためメール（【メール】midori@city.hiratsuka.kanagawa.jp）で事前に申し込む。問い合わせはみどり公園・水辺課【電話】０４６３・２１・９８５２。
同事業は２０１４年に湘南海岸公園や漁港周辺等を含めた海岸エリア一帯の魅力アップを目的に始動。龍城ケ丘プール跡地の整備は２０２１年着工、22年12月開業を予定している。
同跡地の開発をめぐっては４月30日、環境保全を考える議員有志の会が、不要不急の施策であるとし、「インターネット上の意見募集の即時中止」と「説明および意見交換会開催まで計画進行を凍結」を求める要望書を落合克宏市長に提出している。
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