4月17日付で大神工業会の第9代会長に就任した 浦瀬 浩一さん (株)神奈川環境クリエイト代表 54歳
「大神モデル」の舵取り役
○…新型コロナウイルスの猛威は大神工業団地にも甚大な影響を与えている。「5月以降の仕事がない」という声も聞かれる中、32社からなる大神工業会の会長として対策に奔走中。窮状にあえぐ企業がある一方、コロナ禍に多忙を極める業種も存在するため「従業員シェアリング」を推進するなど、いわば独自の「大神モデル」を描きながら、リストラ回避や倒産を防ごうと尽力する。
○…父の仕事の関係で転校が多く、藤沢市の小学校で学び中学時代は福島県で過ごした。3年の夏、高校野球の福島大会で当時無名だった福島工業が8強まで勝ち上がった。甲子園常連校に立ち向かう生徒たちの姿に感銘を受け翌年、福島工業を受験。しかし、合格はしたもののまた転校となり岩手県の工業高校へ。「そこは野球の強豪校でしたので、甲子園で精一杯応援しようと考えました」。1・2年の夏、ホルンを手に灼熱のアルプススタンドで吹奏楽応援に汗を流したのは、今でも大切な青春の1ページとなっている。
○…高校卒業後は東芝や日本石油(当時)などを渡り歩き、ソフトウェアの設計や開発、IT人材の育成に携わった。2012年7月、知人の紹介で廃棄物処理業「(株)神奈川環境クリエイト」(平塚市大神)に入社。同年10月には代表取締役に就任した。現在は生まれ育った藤沢市に妻・息子と暮らしている。
○…今年40周年の節目を迎えた大神工業会。4月に会長となり、最初の大仕事は5月に予定されていた記念式典だったが、コロナ禍で中止に。「このトンネルをくぐり抜けたら、その時こそ皆でお祝いを。それまで全力を尽くすのみです」。常に前向きな言葉を口にする舵取り役は、2年間の任期を不退転の決意でまっとうする覚悟だ。
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