新型コロナウイルスの影響で保護された犬や猫の譲渡会が開けず、里親探しに悩む団体が増えている。そんな中、平塚市内の動物保護施設や団体では里親との接点維持のため、個別に説明会を設けたり、動物に関する情報の発信にブログを活用したりするなど工夫を凝らし、保護数が増えないよう努めている。
神奈川県動物愛護センター(平塚市土屋)は、譲渡前講習会など開けない反面、譲渡に関する問い合わせが減らないことを受け、5月以降は予約制で個別相談にも応じるようにした。同センターの上條光喜課長は「手間はかかるが、譲渡率が高く効率はいい」と話す。
NPO法人平塚のら猫を減らす会(同東真土、平田昇理事長)は非常事態宣言が発令された4月以降、同会が発信するブログの更新回数を増やすなどして、保護動物に関する情報が多くの人の目に触れるように体制を変えた。平田理事長は「外出自粛の中、インターネットを活用する人が増えたとみられ問い合わせが多い。譲渡も順調」とする。
一方で課題も残る。6月以降の譲渡会開催の見通しが立たない中、例年5〜6月は猫の繁殖期にあたり子猫の数が増えるなど油断できない状況が続く。上條課長は「多頭飼育崩壊などで、多い時は1日100匹ほど保護されることもある。今後はオンライン説明会も視野に入れるなど、譲渡の促進につながる策を検討したい」と話している。
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