神奈川県内の非常事態宣言が解除されたことを受け1日、3月以降休校していた平塚市内の公立の小中学校で学校が再開した。当面は市教育委員会が作成したガイドラインに基づき、各校で授業時間を短縮するなどして学校生活に児童らを少しずつ慣らしていくほか、マスクの着用や手洗いを徹底するなど、新型コロナウイルスの感染拡大防止に努めながら、学校を通常体制に戻していく方針だ。
分校を含む小学校29校と中学校16校で授業が始まった。12日までは小中学校ともに授業時間を短縮して午前中のみとし、15日以降に通常体制に戻していく。小学校1年生のみ22日まで短縮授業を続ける。また26日までは原則、各学級を2グループに分けて同じ授業を実施するなど、1日おきの分散登校を行う。
新型コロナ対策として、授業中のマスク着用を徹底させる。常時、教室の窓や戸を開けて換気に努めるほか、児童らには休み時間に適宜うがいや手洗いを行わせる。多くの人が触れる階段の手すりやドアノブも、次亜塩素酸水を使うなどして1日1回以上、教職員が消毒する。
独自の対応も
土沢中学校(松原政夫校長)では生徒の出席番号を偶数と奇数に分けて登校する。毎朝昇降口で教職員が生徒一人一人に熱の有無など確認を行い、異常が見られれば帰宅を促す。学校独自の取り組みとして、ウイルス感染防止のための、人との距離の取り方を再現した動画を同校のホームページに掲載したり、教室の入り口に手の洗い方等を記したポスターを貼ったりして、感染の防止を呼びかけていく。
松原校長は「学習も大事だが、子どもたちの安全や安心、心のケアもしっかりと考えて取り組みたい」と話している。
1日は雨の中、市内各地で傘を差しながらマスクを着用して登校する子どもたちの姿が見られた。小学校6年生の男児の保護者は「約3カ月休校が続き、生活リズムが戻ってくれるか」と不安を漏らしていた。
夏休みは短縮
今年の夏休みは授業時間の確保のため、例年より短く、8月8日から23日までを予定する。市教委によると6月以降も「感染状況に応じ、一斉臨時休校の延長などの措置を講じる場合がある」としている。
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