市内在住の中高校生4人がこのほど、フェースシールド223個を作り、地元の小中学校や医療機関に寄贈した。東京工業大学附属科学技術高校に通う佐藤諒弥君(16)が発起人となり、幼稚園から中学校まで同じ学舎で過ごした幼なじみの三田和宏君(17、湘南高)、堀岡陽樹君(16、大磯高)と、諒弥君の弟の靖悟君(14、春日野中)に呼びかけて実現した。
学校でロボットの設計や製造を学んでいる諒弥君。新型コロナウイルスの影響で休校していた3月、諒弥君の祖母からフェースシールドの話を聞き、元々得意としていたものづくりの技術が生かせるのではと考え、製作を決めた。
4月中旬に3Dプリンターを購入した後、インターネットで操作方法を独自に学ぶなどして作業を進めた。下旬には試作品が仕上がるも寄贈先が見つからず、三田君らに相談したところ医療機関を勧められ、寄贈が始まった。その後、地元の中学校の教職員らが4人の活動を知り、製作を依頼。市内小中学校44校に寄贈されるに至った。
フェースシールドは、神奈川大学の准教授がインターネット上で公開している作り方を参考に、諒弥君が部分的に改良を加えるなどして作った。シールドには身近にある不要な素材を使ったり、足りない部品を自費でまかなったりした。
学校再開後は勉学が中心となり、フェースマスクの製作はしばらく見合わせる。諒弥君は「初めての取り組みだったが、使う人のことを意識して作業できた」といい「この貴重な経験をこれからの人生に生かしていきたい」と話していた。
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