平塚警察署に勤務する杢康次郎(もくこうじろう)さん(23)が、12月26日に講道館(東京都文京区)で開催される全日本柔道選手権大会(主催/全日本柔道連盟)に出場する。県内から唯一の出場で、県警署員としては5年ぶり。
1948年から始まったこの大会には体重や年齢などの区分がないことから、その年の最強柔道家を決める大会として注目される。五輪・世界選手権と並び「柔道家が制覇したい3大大会」とも言われ、地区選出選手にくわえ推薦選手を合わせた50人がトーナメント方式でしのぎを削る。
杢さんは1月の県予選、3月の関東予選でそれぞれ優勝、念願だった大会への挑戦権を獲得した。現在は、県警察武道館(保土ヶ谷区)で稽古の毎日を送っている。
重量級の選手が多く出場するなか、身長176cm・90kgの杢さんは不利とする見方が強い。
しかし、杢さんは「対戦相手を研究し、自分の持ち味であるスピードと技術で一戦一戦に臨みたい」と意気込んでいる。
埼玉県川越市に生まれ小学2年で柔道を始めた。中学3年時に出場した全国大会で準優勝し、柔道の強豪・東海大相模高校から声がかかった。
東海大学柔道部で副主将を務めた杢さんにとって、平塚は「第二の故郷」。平塚署地域2課に所属し、旭交番が自身の持ち場だ。大会が終わると警察学校で2カ月間を過ごし、3月には平塚に戻る。杢さんは「出身大学も勤務先も平塚市にある。平塚を背負って、あこがれの舞台を楽しみます」と笑顔で話した。
大会はコロナ禍のため無観客で行われるがNHK総合テレビなどで生中継が予定されている。
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