昨年9月から平塚市倫理法人会の6代目会長を務める 大沢 知明さん 片岡在住 40歳
○…平塚市内約100社の経営者が集う平塚市倫理法人会。「企業に倫理を 職場に心を 家庭に愛を」をスローガンに経営だけでなく家庭の在り方も学ぶ場だ。約6年前、横田園芸の代表に誘われ「自分磨きの場に魅力を感じた」と入会した。このほど周囲に請われる形で会長に就任。歴代最年少での舵取り役だが、「行動しようと思いたくなる会、学びの場にしたい」と意気込む。
○…平塚生まれ、平塚育ち。父が岡崎に創業したバラなどの生産農家・大沢園芸の2代目。「食卓も常に仕事の話だった。小学生の時には父の手伝いもした」と幼少期を振り返る。高校卒業後は「農は経営も大切」という父の勧めもあり、大学で経営学を学んだ。大卒後は数年間のサラリーマン生活を経て、約14年前から家業を継ぎ奮闘している。
○…就農した当時は「想像以上に経営が厳しかった」という。当初は社長である父に「反発し、言うことを聞かず突っ走った」と明かす。赤字になり「続けていけないぞ」という父の一言に「目が覚めた」。父と話し合うようになりアドバイスを聞き入れつつ、自ら市場に足を運び、調査を行って新しい学びを取り入れた。次第に経営状況が回復し、設備投資も行えるように。今は人を雇うまでに成長した。
○…入会して一番の変化は「家族との接し方。家庭を大切にすることが経営の根幹。親子や夫婦の関係が仕事にも生きてくる」と話す。もともと「本が好きで哲学が好きだった」といい、同会の「知るだけでなくその知識を生かして学ぶ姿勢がとても良いと思った」。先輩が多い中、自分磨きの場に参加し続けた「積み重ね」で「自分をどう変えたらいいか質を高めていく」と常に自身の成長を止めない。
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