市内片岡在住の織作家・田中朋也さん(54)が3月3日(水)〜7日(日)に元麻布ギャラリー平塚で開催する「第3回クラフトマン展」に出品する。午前10時30分〜午後5時30分。最終日午後4時まで。
田中さんが織物という表現に出会ったのは21歳のとき。脊椎損傷のため腿から下がなく、上半身のみで生活していたが、知り合いを通じて足を使わずに手で織れる織機があると知った。
取り組むうちに原料や染め方にも興味を持った田中さん。現在では妻・美香さん(40)が近隣の畑で育てた綿を使い、糸に紡いだ後、タマネギやセイタカアワダチソウなどの身近なもので染色している。
色や長さ、ツヤの異なる9品種の綿を栽培。そこから紡いだ糸は田中さんの作品に、既製品の糸を用いたものとは違った色の濃淡や風合いを加えている。綿の他にも、カラムシやハスなどの茎を採取し、皮をはいで細く割き、よりあわせることで作った麻糸を使用することもある。
田中さんは「技術はすべて見様見真似の独学。自然素材だからこそ、予想外の模様になるのがおもしろいです。ぜひ実物を見てください」と話していた。
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