吉澤山妙覚寺(上吉沢/大久保良彦住職)の観音堂にある三十三体の観音像は、1716年、江戸横山町で商いをして成功した同寺の檀家で千須谷出身の石川甚左衛門が寄進したものだ。
准胝(子易)観音を本尊とし、安産や子どもの安らかな成長などの願いを叶えてくれるとして信仰されている。仏師は運慶の後継となる青木内匠藤原幸政。
本尊の周りには聖観音、千手観音、十一面観音、如意輪観音、馬頭観音などが揃っており、「観音経で説かれているどんな人の願いもその人の願いに応じて姿を変え、救済してくれる」と伝えられている。
妙覚寺の観音堂は一度焼失しており、現在の建物は戦後に再建されたもの。観音堂火災の際、三十三体の観音像は近隣住民が運び出したため無事だった。今は途絶えてしまったが、数年前までは念仏会などの行事も行われていた。
大久保住職は「観音様は一番身近な仏様として手を差し伸べてくれます。地域のみなさんが守り続けてくれた観音様。気軽にお参りしてほしい」と話していた。
第26番札所 吉澤山妙覚寺【電話】0463・58・5430/上吉沢388/御開帳は午前9時〜午後4時を予定
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