市立ひばり幼稚園(西浜馨園長・園児数29人)と市立中原小学校(伊藤晴江校長・児童数423人)は5月17日、合同で地震・津波訓練を実施した。幼小合同で避難訓練を行うのは初の試み。
当日は大地震が発生し大津波警報が出されたと想定して小学校の屋上まで避難する訓練を実施した。年中・年長の園児は園舎から徒歩で小学校まで移動し、小学校で屋上までの経路を確認した。
中原小では当初全児童が参加対象だったが、天候不良のため1・2年生と特別支援学級の児童が屋上までの経路確認を行った。園児・児童とも保護者への引き渡し訓練も行われた。中原小学校のエリアは津波ハザードマップの対象になっていないが、伊藤校長は「備えあれば憂いなしの心構えで訓練を実施している」と話す。また、新型コロナウイルスの感染予防も徹底された。
娘の華穂ちゃん(幼稚園年長)の引き取りに訪れた保護者の坂本朋子さんは「津波の時はどこに避難したら良いか知らなかったのが不安だった。学校と園で訓練を実施してくれてありがたい」と話していた。
小1ギャップ対策
ひばり幼稚園と中原小学校は、これまでも連携して様々な行事を行ってきた。新型コロナの影響で昨年はほとんど実施できなかったが、運動会や音楽会、プール、給食などで交流があった。
西浜園長は「避難訓練は防災が第一の目的だが、幼小の連携事業には『小1ギャップ対策』という側面もある。子どもは急激な環境の変化に対応するために慣らしておくことが重要」と訴える。また、公立幼稚園としての役割として、小学校との連携の成功例として他エリアに示したい、とも語った。
伊藤校長は「小学生にとっても合同で訓練することで園児をいたわる体験になる。『地域で協力する』という気持ちも育める。幼稚園とはなるべく連携して繋がりを持ち続けたい」と話した。
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