中原上宿町内会(奥山正夫責任会長)が所蔵する山車の部品の修理を、日産自動車株式会社のテクニカルセンター(厚木)が引き受け、6月6日に部品の取り付けが行われた。
修理されたのは日枝神社例大祭で使用する山車の方向転換を行う部品。祭りで引き回した際に縁石などにぶつかり変形したと思われる。強度に優れる鋳鉄が使用されているが、それだけに加工が困難で近隣の町工場では修理が難しい。そんな時、救世主が現れた。
日頃から「NICE WAVE活動」と銘打って福祉施設の車椅子メンテナンスなど地域貢献に取り組む同センター。町内会役員で同社社員の竹下敏彦さん(60)が橋渡し役となった。
設計図も無く、現物から本来の形を推測していく難しい作業だったが、試作部の涌嶋昌幸さん(59)は「スタッフたちは”自分たちの技が地域の役に立つなら”と快諾してくれた」と話す。約1週間、勤務外の時間を使って作業を進めた。
町内会のメンバーが集まり、部品を取り付けた当日。歪みは誤差1mm以内に収まっていた。奥山責任会長は「途方に暮れていたので感謝しかない」と思いを語った。
今後は新規部品の製作も視野に入れ、さらなる調整を進めていく。
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