神奈川県は6月3日、管轄する児童相談所で受け付けた2020年度の児童虐待相談件数を発表した。全体の件数は、過去最高だった昨年度の6704件を473件下回る6231件で、過去2番目に多い件数だった。平塚児童相談所(平塚市、秦野市、伊勢原市、大磯町、二宮町)の件数は昨年度の1262件から197件減少し、1065件だった。
神奈川県では、中央・平塚・鎌倉三浦地域・小田原・厚木の5つの児童相談所を管轄している(政令指定都市の横浜市、川崎市、相模原市と児相設置市の横須賀市は除く)。県が管轄する児相の相談受付件数を内容別に見てみると、心理的虐待が3966件で最も多く、全体の半数を上回っている。次いで身体的虐待が1128件、保護の怠慢ないし拒否が1100件、性的虐待が37件だった。また経路別件数では、警察からの通告が最も多く2643件、次いで家族・親戚が915件、近隣・知人が816件だった。
平塚市の虐待認知件数は増加
県管轄の児相のほかに、各自治体でも児童虐待に関する相談を受け付けている。
平塚市こども家庭課 では、2020年度に虐待と認知した要保護の件数は300件。昨年度の231件を69件上回り、過去最多となった。要支援の件数も329件で昨年度の265件を64件上回り過去最多。要支援とは、虐待が閉止した児童や支援が必要な家庭の児童を指す。
同課では「以前より虐待の認知が広がり、通告が増えている。特に学校や保育所などからの通告が多い」と話す。内容別には、心理的虐待が最も多く129件だった。また「コロナによる大きな件数の増加はない」とするも、「リモートによるイライラ」などの相談はあった。昨年度の育児や虐待など子育てに関する全ての相談件数は1799件で、年々増加している。同課では「子育てのことで困ったらいつでも電話を」と呼びかける。
虐待、子育てに関する相談や通告は、平塚市こども家庭課【電話】0463・21・9843、24時間・365日対応の児童相談所全国共通ダイヤルは「189」へ。
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