田村八坂神社(沖津善弘宮司)で25日、無病息災と五穀豊穣を祈願する例大祭が執り行われた。新型コロナウイルスの影響により、昨年に続いて神事のみとなった。
例年は神社の大神輿が一日かけて町内を渡御するが、感染症予防の観点から中止に。その代わりに今年は「田村八坂神社神輿保存会」(小林健太郎会長)の創立40周年ということもあり、保存会のメンバーらがマスクを着用しながら境内で大神輿を担いだ。
つかの間の渡御となったものの、力強く神輿を担ぐ姿に、集まったおよそ70人の地域住民らは温かい拍手を送っていた。神輿保存会の小林会長は「厳しい社会状況だが、地域の伝統や精神を次代に伝える努力を続けたい」と前を向いていた。
この日は「田村ばやし保存会」(青木文司会長)も2年ぶりに登場。同会の子どもたちが平塚市の指定重要文化財である「田村ばやし」を奏で、例大祭を盛り上げた。青木会長は「神輿保存会の節目をお祝いできて良かった」と笑顔で話していた。
盛会となった例大祭を終え、沖津宮司は「新型コロナに気を付けながらも、できる範囲でにぎやかに行うことができて良かったと思う」とコメント。地域住民の健勝を祈っていた。
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