小田原アリーナで7月28日・29日に開催された「第64回神奈川県中学校柔道大会」で、金目中学校柔道部(真田州二郎監督)が、女子団体で4連覇、男子個人90キロ級で優勝した。8月22日からの全国大会に5人が出場する。
女子団体は3年の本多結さん、橋本翔歩さん、2年の柴田さちさん、1年の本多絢さんが出場。県内各ブロックから勝ち進んだ32チームが優勝を争った。
先鋒の橋本さんが全試合1本勝ちでチームを牽引する。2回戦から妹の絢さんに代わり出場した本多結さんもケガを感じさせない柔道で相手を圧倒。準決勝までの4戦全てストレートで下した。
茅ヶ崎第一との決勝戦では、橋本さんと結さんは前日の個人戦で敗れた選手と対戦。「借りを返す」の意気込みでそれぞれ1本勝ちの2対1で勝利。コロナで中止となった昨年を除く、大会4連覇を飾った。結さんは全国へ向けて「相手がどのチームでも自分たちの柔道をするだけ。目標は全中優勝」と意気込んだ。
男子個人では90キロ級に柴田陽さん(3年)が出場。32人のトーナメントを勝ち抜き、全国への切符を手にした。陽さんは「まだまだ自分の力を信じ切れない場面がある」と振り返りつつも、「全国では圧倒的な1本を取って勝つ柔道をしたい」と抱負を語った。
真田監督は「1年生はもちろん、2年生もコロナの影響で公式戦がほぼ無かった中、貴重な経験になった。全国へ向けては、個人の気持ちを支えるチーム力を高めていきたい」と話した。
8月の全国大会へは野上ひなこさん(3年)を加えた女子団体と、男子個人で柴田陽さんが出場。関東大会へは、女子個人戦48キロ級で準優勝した野上さん、63キロ級で準優勝した柴田さちさん(2年)。男子個人では55キロ級で3位入賞した宮田陽光さん(3年)、60キロ級で準優勝した真田優誠さん(3年)、81キロ級で準優勝した庄司篤生さん(2年)、90キロ級で優勝した柴田さんが出場する。
海外五輪選手とも交流
平塚柔道協会(奥山晴治会長)と金目中柔道部は昨年、コロナ禍で練習場所が確保できなかった東京五輪の海外柔道選手らを受け入れ、ともに練習した。8月3日、五輪を終えた同選手らが金目中学校を訪れ、感謝の言葉を贈った。
練習に参加したのは柔道を通じて国際交流を図る「特定非営利活動法人JUDOs」(井上康生代表)で受け入れた海外からのオリンピック奨学生で、ベネズエラのエルビスマー・ロドリゲスさん(24)、アンリケリス・バリオスさん(27)、コートジボワールのダボン・ゾレイヤ・アブゼッタさん(28)。3人は通常、東海大学で練習を行っていたが、コロナ禍で練習ができない状況に。昨年の9月から11月にかけて、協会と柔道部の練習に混ざり交流した。東京五輪には、同法人で受け入れた10人の奨学生のうち、3人を含む6人が出場権を獲得した。
当日は柔道男子日本代表を務める井上監督がエルビスマーさんらを伴って金目中を訪問。アンリケリスさんは「継続して練習ができたことが結果につながったと思う」と感謝を伝えた。
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