今こそ伝統仏教
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、葬儀や法事、お墓参りのスタイルも変わってきている。
平塚市仏教会の理事で浄土宗浄信寺(長持)の吉田健一住職は、「今こそ、お寺と伝統仏教の存在意義があるはずです。柔軟に形を変えて、皆さんに寄り添いたい」と話す。
「オンライン」活用の寺院も
平塚市仏教会が所属寺院に向けて実施したアンケートによると、葬儀、法事ともに「会食が減った」「少人数で行った」という意見が多かった。
また、お茶の提供を湯呑からペットボトルに変更した寺院や、動画配信サイトを活用した「オンライン法要」に取り組んだ寺院もあった。
心の支えになる手を合わす時間
一方で、お墓参りに訪れる人に関しては「例年通り」「増えたように感じている」という回答が見られ、社会状況が不安定だからこそ、神仏にすがりたい・手を合わせたいという人々の心理が垣間見える形となった。
過去・現在・未来見つめるための場所
吉田住職は「1、2年先が見通せない不安の中にある」と今の社会状況を見つめる。「お寺は百年単位で歴史を刻んできた場所。あらゆる感染症や災害、戦争などの困難を、その時代の人々と向き合って乗り越えてきた。その叡智によって命を繋がれた私たちがご先祖様と出会う場があることで、この困難も乗り越えられるものと希望をもってもらえれば」と話していた。
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