平塚市は8月、農業用の吉沢ため池(上吉沢)と万田八重窪ため池(万田)が決壊した場合を想定した「ため池ハザードマップ」を作成した。浸水が想定される地域に配布済み。市担当者は、「ただちに危険というわけではないが、大地震等でため池が破損した場合に、水の流出が考えられる。リスクがあることを知っておいてもらえれば」と話す。
2018年7月の西日本豪雨発生時には、岡山県で230カ所、香川県で49カ所のため池が決壊や一部損壊などの被害を受けたという。土石流の発生を引き起こすなどの西日本豪雨の被害をきっかけに、農林水産省の呼びかけもあり、全国的にハザードマップの制作が進められている。
平塚市内の農業用ため池は5つ。下流の田んぼに水を供給するために設置されたものだといい、一部使用されていないものもある。
今回、マップが制作されたため池は、下流域に民家がある2か所。吉沢ため池が650世帯(上吉沢・下吉沢)、万田八重窪ため池が5350世帯(根坂間・出縄・万田・高村)を対象としている。
ハザードマップで想定しているのは、大雨などによる増水でため池の貯水量が満杯の状態で、大規模地震等により堤防に亀裂や滑落などの破損が発生、破損した堤防が貯水に耐え切れず「決壊」し、民家に水が流出するケースだ。今後、地区公民館へのマップの配架を予定しているという。
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