「湘南ヤーコン応援団」の4代目団長を務める 猪俣 芳昭さん 南金目在住 58歳
ヤーコンで平塚を元気に
○…「平塚の名産品に」と、旧平塚農業高校の生徒が取り組んできた健康野菜「ヤーコン」の普及活動を支援しようと、2004年に発足した「湘南ヤーコン応援団」。ヤーコンは、白っぽいサツマイモのような見た目と、梨のようなシャリシャリとした食感が特徴という。昨年6月、4代目団長に就任し「ヤーコンは整腸作用のあるフラクトオリゴ糖をはじめ、食物繊維やポリフェノール、ベータカロチンなどが多く含まれる健康野菜。効能をもっと広めて積極的に食べてほしい」と力強く語る。
○…南金目で生まれた。父親が横須賀で青果店を経営していたことから、幼少期に横須賀へ。大学卒業後には青果店を継いだが、35歳のとき平果地方卸売市場(四之宮)の先々代社長に声をかけられ、再び平塚へ。「生まれ故郷の平塚に戻りたいと思っていた」と振り返る。現在は平塚中央青果卸売株式会社の代表取締役社長を務める。
○…農業を守るうえで「その土地で獲れたものを、その土地で消費することが大切」と話す。また「生産者を支援し、消費者に生産者の思いを届けることが市場の役割」と使命に燃える。農家の高齢化や、新規就農者の減少を課題にあげ、「生産者が栽培したものに、より付加価値をつけて販売することを心がけたい」と前を向く。
○…10月下旬から始まるヤーコンの収穫。11月から2月にかけて市場や青果店に並び、生のヤーコンの他にジャムなどにして販売される。現在、市場に出荷している農家は4軒で、徐々に減ってきているという。「ヤーコンの生産者を増やすためにも、加工品のレパートリーを増やすなど工夫していきたい」と展望を語る。ヤーコンで平塚を元気に―、4代目団長として奮闘していく。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>