9月16日付で平塚警察署の第69代署長に就任した 飯塚 博史さん 市内在住 56歳
正義貫く後進の模範
○…着任初日、幹部を集めて行った訓示では、「住民目線」「団結力」を強調した。事件や事故の被害に苦しむ市民は心細く、不安でいっぱいのはず。「だからこそ、私たち署員は、関係機関と連携しながら市民の盾となり、地域の安心・安全を守らねばなりません」。訓示ではもう一つ注文を付けた。それは「明るく元気に」。コロナ禍での船出となったが「とにかく前向きに笑顔で行きましょう」と350人を超える平塚署員を鼓舞する。
○…横浜市に生まれた。少年時代はテレビのプロレス中継に夢中となり、初代タイガーマスクの大ファンだった。リング上で悪を懲らしめる姿にあこがれた。就学後には空手を習い始め、「力強い正義の味方」を目指した。父や叔父が警察官だったこと、そして正義の味方として働こうという思いから高校卒業後、神奈川県警に進んだ。
○…これまで通算14年にわたり機動隊で汗を流し、広域緊急援助隊の大隊長や津久井警察署長を歴任。前任は県警本部のオリンピック・パラリンピック担当課長だった。五輪開催の直前には、中止となった聖火リレーに先がけ平塚市内のリレーコースを下見に来たことも。「海や山があり、中心部には繁華街、北部には田園風景が広がっている。すべての要素が揃った暮らしやすい、温かみのあるまち」と平塚の印象を語る。ジョギングが趣味といい、毎朝市内を走りながら、平塚の地理を頭に入れている。
○…離れて暮らす二人の息子は、いずれも警察官となった。父と同じ道に進んだことはうれしくもあり、心地よいプレッシャーでもあるそう。「社会人の先輩として、子どもたちの模範であり続けないと。明るく元気に頑張りますよ」。笑顔で誓った。
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