衆議院議員総選挙が終わった。平塚市では今回から新たに駅ビル「ラスカ平塚」に期日前投票所が設置された。有権者の投票行動はどう変わったのか、これからの選挙にどう影響するのか。前回選挙とデータを比較した。
平塚市内の期日前投票は、今回の選挙(小選挙区)で、3万5745人が利用した。前回2017年の総選挙に比べると5032人増。一方、神奈川県全体では6万603票減少している。15区(平塚、茅ヶ崎、大磯、二宮)で見ると、増加したのは平塚のみ。県内で増えた自治体は少なく、増加した横浜・青葉区も駅前商業施設内に期日前投票所が設置されたことが影響しているようだ。
平塚の期日前投票所が3カ所から5カ所に増えたこともあるが、ラスカ投票所の影響も大きい。
期日前投票所で1日の最多投票は、ラスカの10月30日で3066人だった。前回選挙までは市役所会場が最も多かった。開設日数が会場により異なるため単純比較できないが、投票数の1日平均はラスカ2637票、市役所1534票だった。
また、ラスカは、女性の投票が多いのも特徴的だった。男性2899票に対して、女性は5013票と63%を占める。買い物ついでに投票する女性が多かったようだ。
期日前投票所が近所にある人は、当日投票が減る傾向が顕著だ。それを裏付けるように、全体の投票率は上がったが、市内4カ所で投票率が下がった。
うち2カ所は、6区(旧神奈川ビジネス・カレッジ※前回JAビルかながわ)の2・19ポイント減と4区(なぎさふれあいセンター)の1・36ポイント減。いずれも駅南側のエリアだった。これまでは平塚駅南側には期日前投票所は存在せず、今回のラスカが初登場となる。
今後の選挙では、より一層駅周辺での選挙活動が激しさを増しそうだ。ある議員は「南口での活動がカギを握るかもしれない」と分析する。
今回の選挙でラスカ会場は3日間のみ開設。次回以降は増やしたいという執行部の思惑があるが、ラスカ平塚の事情にも左右されるため、確定ではない。次の議員選挙は来年7月に任期満了を迎える参議院議員。そして再来年には市長、県議、市議のトリプル選が予定されている。
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