今年20周年を迎えた写真愛好会「We-写楽」の会長を務める 小池 守年さん 宝町在住 82歳
写真に導かれた人生
○…市内の写真愛好サークルWe-写楽の会長を務める。定年前はスポーツ新聞社のカメラマンとして勤務。生まれも育ちも平塚であったことから会の存在を知り、定年後に会員に。「同じく写真好きな人たちと好きなことが出来ていることが何よりも幸せです」と会への思いを語る。
○…写真を始めたきっかけはフィルム現像のアルバイトだった。様々な人たちが撮影した写真を現場で見て、自分も撮ってみたいと思いが芽生えた。大学で本格的に学ぼうと芸術学部を受験するも、不合格。その後デパートに就職したが、写真への思いは冷めず、25歳でスポーツニッポン新聞社の写真部門の求人を見つけ応募した。「最後の勝負だと思って写真への道を決意した。まさか受かるとは、と驚きました」と当時を振り返る。東京五輪が開催された1964年に入社し、定年までスポーツの報道カメラマンとして活躍した。
○…定年後も趣味で写真を続ける。会に入ってからは、動きのないものを撮影する奥深さに気づいたと話す。「スポーツでは動いている瞬間をとらえるので、何が起こるかわからない面白さがある。けれど、風景やものは動かない。何が美しいのか自分で意味づけてシャッターを切るから、新鮮で面白かった。今でも景色は苦戦します」としみじみと言葉を紡ぐ。
○…カメラ一筋で生きると決心した頃から支え合ってきた妻と、教員として活躍する娘の話に頬を緩ませる。「趣味や家族のためにも、健康が何よりも大切。撮影する時の緊張感とワクワク感は、身体に良いですよ。その気持ちがあるからシャッターを切り続けたいと思う。こうして長く熱中できるカメラに感謝しています」。これからも愛と感謝を胸にレンズを向ける。
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