新年あけましておめでとうございます。
2020年1月15日、日本で新型コロナウイルスの1例目の感染者が確認されて以来、われわれはこの感染症と向き合ってきました。特に第3波と第4波の感染拡大は、保健所による自宅療養者の観察が機能不全に陥り、自宅療養者の死亡が社会問題になりました。そのため、平塚市医師会では2021年7月6日から平塚市医師会訪問看護ステーションが中心となり市内10カ所の訪問看護ステーションが協力する「地域療養の神奈川モデル」(コロナサポート平塚と命名)を開設しました。この事業は看護師と在宅医が協力し毎日電話による健康観察を行うほか、必要に応じて自宅を訪問し、オンライン診療を行い、入院が必要と判断した場合には県と入院調整をするものです。平塚市では最もピークの8月に在宅療養者の新規件数が1週間で50〜70人を数えましたが、これにより、平塚市内の死亡者の報告はありませんでした。
また、2021年5月末から10月末にかけて行われた新型コロナワクチン接種には、医療機関としての個別接種や平塚市役所や公民館などで行われた集団接種等に、医師や看護師が通常診療以外の休日にもかかわらず協力してくれました。これは多くの医療従事者が新型コロナウイルス感染症から地域を守るために懸命に努力し、連携・協力した証しであるともいえます。
2022年もコロナとの戦いは続くと考えますが、われわれは感染症対策、ワクチン接種、検査体制の充実、さらに治療薬の開発と様々な戦うツールを手に入れることができました。これらにより、感染予防・早期発見・早期治療でコロナウイルス感染症の重症化を減らす体制整備ができたものと思います。
コロナ禍を経験し社会が大きく変わりました。平塚市医師会としてその変化に柔軟に対応し、今後とも皆様のご理解とご協力をいただきながら平塚市の地域医療を担ってまいります。本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
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