4月から平塚市私立幼稚園協会会長に就任した 小澤 清一さん 豊田本郷在住 70歳
幼児教育に情熱燃やす
○…東中原幼稚園の園長として、子どもたちに「1年の四季の流れを感じさせる」が信条。園のすぐそばにある農地を借りて、野菜や米作りを体験させながら、「子どもは遊びながら学ぶもの」と笑顔を見せる。この春、市内23園を束ねる平塚市私立幼稚園協会の会長に就任した。
○…生まれも育ちも平塚。幼少期から体が弱く、母が「教育だけは充実させてあげたい」と愛情を注いでくれた。そのおかげか、自然と教育分野に関心が向いたという。ベビーブームが到来し、全国的に幼稚園の整備が進んでいなかった1970年代、「地域のために必要だ」と考え、大学2年で幼稚園設立を決意。23歳で東中原幼稚園を立ち上げた。経営するうち、「私立幼稚園の存在意義は大きい」との思いをさらに強め、2019年に始まった幼児教育・保育無償化の実現に向けては、10年以上にわたって県連合会とともに国に働きかけてきた。「1つの園が残っても仕方がない。みんなで協力していかなければ」
○…幼稚園協会の副会長に就任してから、コロナ禍に見舞われた。運動会などの年中行事もこの2年は開催できず、「1つ2つ上のお兄さん、お姉さんを見て、子どもたちは自分の未来を思い描くもの。その機会がなくなってしまうとは」と口惜しむ。だが子どもたちの安全を最優先して、市内の各幼稚園や市とも連携して感染状況を共有する情報網を作り上げた。
○…余暇はもっぱら漢詩を書写して気分転換。「字を書くのが好きなんです」とほほ笑む。妻と2人暮らしで、独立した3人の娘のうち2人は同じ幼児教育の道を歩んだ。「協会としても親としても、私の経験の中で生かせるものはどんどん提供して、次の世代に伝えていきたい」
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