機械化が進んだ食肉加工を、効率にこだわらず全て手作業で行う店舗が城所にある。国内産の豚を仕入れ、無添加ハム、ソーセージを製造販売する株式会社PURE FARM代表の山下三郎さん(39)は、「都市近郊型の消費スタイルに一石を投じたい。手作りの食品から、残さず食べることの大切さを感じてほしい」と語る。
山下さんは海外で食肉加工について修業し、現地で見た「生き物を残さずいただく食肉文化」を発信しようと2017年に同社を設立。3年半ほどイベントへの出店を軸に活動し、昨年4月、城所に店舗を構えた。
廃棄されるものに付加価値を持たせて生まれ変わらせる「アップサイクル」の発想を大切にする山下さんは、自ら廃材を集めて店舗設計から建設も自身で手掛けた。「知識はなかったがWebを頼りにデザインもこだわった」という自慢の店だ。
店内では地元産のジャムを使ったパンやマフィンを自家製造し、主婦や70歳の女性、大学生など従業員の年代もさまざま。常に新たな発想を取り入れながら、「地域に根差すハム屋さんとして、地元の資源を大切に生かしてものを作り続けたい」と瞳を輝かせた。
問い合わせは同店【電話】090-8496-3627/城所813。
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