七夕飾りコンクール特選の常連、片野屋(紅谷町)の飾り作りに50年ほど前から携わっている片野静民(きよひと)さん(78)は、3年ぶりの七夕まつり開催に「今年も携われてよかった」と話す。
例年、グリム童話や日本の昔ばなしなど、子どもたちに喜ばれるようなテーマを設定してきた同社。今年は70回の節目にちなみ、原点回帰して七夕の伝説をテーマに掲げた。片野屋の飾りの特徴でもある手作りの「動く仕掛け」も盛り込み、ロマンチックな織り姫と牽牛の物語を表現する。
片野さんは4年前まで婦人服バイヤーとして同社に勤務。飾り作りは同社従業員にとって夏の風物詩で、入社した頃は商店街の店が出す大規模な飾りに「そこまでやるのか」と驚いた。「作る側になってみれば、毎年来てくれる人が飽きないようにと、工夫したくなるのも納得」と笑う。
まつり開催の直前まで、あえて作業を残しておくという片野さん。「早く完成させようと思えばできるけど、それじゃつまらない。花の飾りをつけるのは最後にとっておくよ」と自信作に目を細めていた。
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