平塚駅周辺の再開発に向けた動きが、にわかに動き始めている。
地元経済界では昨年、平塚商工会議所が旗振り役となって「平塚駅周辺再開発構想会議」を設立。駅前の地権者や商業施設、金融機関の関係者、開発事業者などと共に再開発に向けた機運醸成を図っている。これまでに参加者同士の意見交換や、藤沢駅南口で進む再開発計画について、準備組合や行政関係者を招いて官民連携での再開発手法を学ぶ機会を設けてきた。
再開発に向けては、経済界だけでなく中心商店街や地権者、行政の連携が不可欠だ。
平塚市では今年度から、「平塚駅周辺地区将来構想」の策定に着手。20年後を見越した駅周辺のあるべき姿などについて市と市民が共有するための指針となるもので、2024年度中の策定を目指している。
将来構想の策定に合わせ、再開発を誘導するための支援策も「アクションプラン」として取りまとめる。
駅周辺では建物の老朽化が進むほか、店舗単位の敷地が狭小のため敷地を活用しづらいといった課題もある。アクションプランでは、再開発を見据えた敷地の共同化を進めるための支援策などを盛り込む考えで、状況に応じて早期の運用を図りたい考えだ。
かつて商都平塚と称され、多くの買い物客が訪れた平塚駅前。時代の変化や多様化するニーズを踏まえたまちづくりが求められる中、駅前再開発は都市間競争を勝ち抜くための切り札となる可能性を秘めている。
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