スターリングエンジンの性能を競う「第22回スターリングテクノラリー全国大会」(同技術会主催)が3日、ものつくり大学(埼玉県)で開かれ、平塚工科高校機械部3年の野村拓己さん(18)がアイデア賞で金賞、八重樫匠さん(17)がRC部門で銀賞を受賞した。
同エンジンは、外部熱でシリンダー内の気体を膨張・収縮させて動力を得る仕組み。廃熱を活用してエネルギーを生む省エネエンジンとして見直され、注目を集めている。
同大会は学生や社会人が自作エンジンを搭載した車体で出場。スピードや電力消費量の少なさなど7部門に分かれて競うほか、柔軟で奇抜な発想のある車にアイデア賞が贈られる。
131車中1位となった野村さんの車体「UFO」は、エンジンを載せた車体の周りを、別車体が衛星のように回りながら音楽を鳴らして走行する。昨年の卒業生のアイデアをもとに完成させた。野村さんは「ゲームのUFOをイメージして装飾した」と、華やかな車を製作した。
ラジコンで片道12mのコースを2往復する時間を競うRC部門では、八重樫さんの車体「匠」が32・14秒のタイムで2位。車体の軽量化と馬力のバランスが重要だという八重樫さんは「車体のアルミに丸穴を空け従来の3分の1程度の重さを実現した」と工夫を話す。
同部の小島浩一(ひろかず)顧問は「トラブルで棄権する車もあった中走り切った。1年間よく頑張った」と健闘をねぎらっていた。
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