平塚市は、生活情報や緊急情報を電子メールで配信するサービス「ほっとメールひらつか」で、地震風水害情報の多言語配信を始めた。緊急性の高い気象情報や地震情報を翻訳し、情報入手が困難な外国籍市民の早期避難などに役立ててもらう。
今回の多言語化でパソコンのフリーメールアドレスなどには、英語・中国語(繁体・簡体)・韓国語・ポルトガル語・スペイン語の5カ国6言語に対応。国内携帯電話用のメールでは、英語のみの表示に限られるため、英語を使わない外国籍市民には簡易な日本語を組み合わせて伝えるようにする。
市は運用にあたり、気象注意報や土砂災害警報、地震・津波情報などでよく使用される文例を事前に翻訳して用意しておき、職員が有事の際に組み合わせて配信する。
県の外国人登録者統計によると、市内の外国人数は4779人(2018年1月1日現在)で県内33市町村で8番目に多い。しかし、市が防災や災害情報を外国語で発信するツールはなく、市独自の取り組みとしてメール配信の多言語化を決めたという。
市内に住む台湾出身の女性は「行政情報を母国語に翻訳して同郷の市民にメールするボランティアをしているが、入学手続きなどが分からない外国人は多く、喜ばれている。行政が多言語対応に取り組むのは良いことだと思う」と話していた。
市は、ほっとメールについて外国語で説明するチラシを現在準備しており、防災訓練や外国籍市民の集まるイベントなどで配布、活用を呼びかけていきたいとしている。
12月現在の同メール登録アドレス数は1万1212件で、多言語対応の登録は12月25日から受け付けている。
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