江戸期のシンボルを再建しようと、宝積院(渋谷堯俊住職)の檀家有志が境内に六角形の観音堂を建立した。8日、釈迦の誕生日を祝う行事「花まつり」で関係者に披露された。
観音堂は高さ約4m、広さ3坪の木造建築物。聖観世音立造がまつられており、相模新西国三十三観音霊場21番目札所として、12年に1度の丑年に御開帳されている。
同寺の観音堂は1478(文明10)年に起きた太田道灌の平塚城急襲による戦死者を供養した葬り塚に由来する。平塚大橋付近にあった葬り塚の上に観音堂を建てたので、「上平塚観音山」と呼ばれるようになったと言われている。
その後、1768年(明和5)に同寺境内に移築。関東大震災で全壊し、入母屋造りに姿を変え、老朽化を機に江戸期の姿に再建された。
渋谷住職は「多くの人の想いが形になって嬉しい」と感謝を示し、「願わくば先代住職にお堂を見せたかった」と話した。
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