ワクチン3種を無料化 県下初の二宮町 ヒブ感染症・子宮頸がんなど予防へ
二宮町は1月4日から、「予防できるがん」といわれている子宮頸がんや重症化すると重い後遺症を招く恐れがある小児の細菌性髄膜炎などを予防する3種類のワクチン接種費用の全額補助を開始した。これらの予防接種の無料化は、神奈川県下で一番早い取り組み。
子宮頸がん予防接種は中学1年生〜3年生の女子が対象。接種回数は3回で、1回約1万6千円の接種費用が全て助成される。
また、細菌性髄膜炎や敗血症などを予防するためのヒブ(インフルエンザ菌b型)ワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンの対象者は、生後2カ月〜4歳の乳幼児。接種回数は1回〜4回。5歳未満の子どものなかでも3歳未満、特に0歳児〜1歳児が罹りやすく、成長とともに抵抗力がついてくるので、年齢によって回数は異なる。
予防ワクチン接種費用の全額補助は、昨年11月に成立した国の補正予算で「平成22年度子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進臨時特例交付金」が設けられたことを受けて実施する。県内の自治体では鎌倉市や厚木市が今年2月から3種類のワクチン接種を無料化。中井町や松田町では子宮頸がん予防接種費用の全額助成を行っている。二宮町は町民の健康と命を守る施策を強化し、病気を予防する観点から県内でいち早い実施に乗り出した。今年度の補助費用は約1500万円。
なお、予防ワクチン接種は任意。町と契約している中郡医師会の医療機関で受けられる。健康保険証と母子健康手帳を提示すれば、窓口での支払いは無料。
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3月29日