体育指導委員功労者として文部科学大臣表彰を受けた 須藤(すとう)清さん 大磯町寺坂在住 72歳
朗らかに一所懸命
○…地域スポーツの振興に顕著な功績があった人に贈られる、文部科学省の平成22年度体育指導委員功労者表彰を受けた。今年度は全国で86名、神奈川県内では8名が受章。「推薦された時に『私でいいんですか』と聞いてしまいましたが、表彰していただけたことはとても嬉しいです」と語る。昭和57年から平成20年までの26年間にわたって大磯町体育指導委員を務めた。
○…スポーツの普及や住民の健康増進を目指して実技指導やスポーツ行事の開催・運営協力などをするのが、教育委員会の任命を受けた体育指導委員だ。「ゲートボール審判員の資格を取りに藤沢まで研修を受けに行きました。当時プレーしていたのは人生の先輩方ばかり。間違ったジャッジはできませんから、こっちも真剣でした」。指導委員を離れた現在も町陸上協会理事として大磯一周駅伝やかながわ駅伝などの大会をサポート。平成10年に開催されたかながわゆめ国体で聖火リレー選手の隊長を務めたことが思い出深いそう。
○…大磯町出身。中学に入って陸上競技を始め、中長距離で活躍した。大磯一周駅伝に出場したことも度々。「白バイが先導していた時期もありました。国道1号線を走れるのは箱根駅伝と大磯駅伝だけ。沿道の声援を浴びて駆ける晴れ舞台。それは気持ちがいいものですよ」。自身も経験者であり、日々鍛錬している選手のためにも、競技会では正確な審判や記録計測を常に心がけているという。
○…饒舌で朗らか。「病院通いはしてないし、いたって健康」と笑顔を見せる。サラリーマン時代は山岳部員の同僚に誘われ登山も。”脚に覚えあり”だが、無理はしない主義。畑に出て農作業で体を動かす毎日。「この辺の山道や坂をよく歩いてます」。煙草は20何年も前に止め、お酒は楽しく嗜む。退職後、大磯運動公園で管理人を8年。八坂神社総代。「引き受けた以上は責任を持ってやらねば」と地域に貢献し続ける。
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