大磯町長らの歳費半減案 タウンレポート 注目の3月議会
大磯町の中崎久雄町長が3月定例会で町長らの給与・期末手当などの支給額を2分の1に削減する条例改正案を再提出する。1月20日の臨時議会において否決された提案で、町長が重点公約に掲げたものだ。
ただし今回は校内暴力事件が起きた事態を受け、空席になっている教育長人事を優先させるために改正案から教育長をはずし、町長と副町長の支給額削減について是非を問うという。
臨時会で否決されたのは「削減分の使い道が具体的でない」「教育長が不在なのに減らすのは疑問」「町長より職員給与が高くなる」などが理由。町長はこれらを「論点のすり替え」と突っぱねる。次の議会には来年度予算案が提出される。教育長人事に関しても町長は適任者の目処をつけたという。また、民間企業ならトップから身を削るのが当然で、町長より給与が高い職員がいても彼らが遠慮することはない。町民のために全力で仕事すればいい。町長の給与カットと職員給与削減は別の議論だ。
反対した議員は自分たちの報酬まで減らされることが心配なのだろう、と見ている町民の声も聞く。再提案に「削減は町長だけにすればよい」「1年間に限定したら」といった妥協案とも町長への切り崩しとも取れる意見が議会運営委員会で出ているようだ。だが、中崎町長は「町民が望んだ公約。通るまでやり続ける」と強気の姿勢を構える。
6月に町議会議員の改選がある。昨年11月の選挙で当選した翌日、町長は「議会に命題を出す」と語っていた。歳費半減案はその命題の一つという。これに対する議会の答えが大磯町の行く先を方向づける端緒となるのかどうか。議員が審議を尽くして出す答えは何か。議員を選ぶ有権者も無関心ではいられない。
3月定例会は2月18から始まる。
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