仕事に学び 未来を拓く 二宮・中井町の中学生が職場体験
働くことの意義や将来の職業選択、自分の適性や生き方について考えるきっかけにしようと、二宮町と中井町の中学生たちが地元近隣にある店舗や事業所、公共施設などを訪ねて職場体験学習を行った。
職場体験は、さまざまな職業の人と接しながら社会的なマナーやルールを学び、世の中のしくみを理解することもねらいの一つ。中井町立中井中学校(富岡洋文校長・生徒数277名)の2年生87名は2月3日と4日の2日間、同町内や二宮町、秦野市、小田原市などにあるスーパーや書店、薬局、工務店、老人介護施設、保育園、映画館、鉄道会社など50ヵ所以上の事業所で仕事見学や体験をした。
セブンイレブン中井町店には原圭佑さんと岩本孝行さんが訪問。「コンビニは身近でよく利用するので、その仕事に興味があった」という二人は、発注通りに品物が店に届いているか端末機で検品し、惣菜やサンドイッチ、弁当類を棚に並べる作業をした。陳列を終えたところで、尾上勇己店長から「今日は暖かいから、冷たい麺をここに置こう」と指示が出て、原さんと岩本さんはざるそばと鍋焼きうどんの位置を並べ替えた。「天気や気温によって売れる品物が変わる。中井町エリアの天気予報を常に確認し、お客様が何を買いたいかを考えて商品を発注する」という店長の説明に彼らはうなづいていた。
井ノ口公民館の図書室では、読書が好きだという平野正起さんが事典の整理や、蔵書の中から徳川家に関する本を探し出す仕事を体験した。「町の図書室は、ダイエット料理といったテーマを決めておすすめ本のコーナーを設けたり、興味を持って本を手に取ってもらえるよう並べ方を工夫したりしていることに気づいた」と話していた。
二宮町立二宮西中学校(高橋清校長・生徒数335名)の2年生89名も4日に職場体験を実施した。
相原美希さんと湯川舞乃さんはパン洋菓子店「芦の屋」へ。最初に挨拶の言葉づかいと、手や身だしなみを清潔にすることを教わり、菓子作りを手伝った。チョコレートを削ったり、ラスクにバターを塗ったりした二人は「お菓子屋さんは楽しいだけではなく、細かい作業や苦労もある」「お店の人は溶かしたチョコレートの温度にとても気を配っていた。お菓子作りの詳しい知識を持っている」と感想を述べていた。
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