神奈川陸上競技協会理事長 橘川 眞佐志さん 二宮町在住 61歳
陸上盛り上げる熱意の牽引者
○…2月13日の市町村対抗かながわ駅伝に続き、20日は横浜国際女子マラソン大会、27日には藤沢市民マラソンが開催される。その主催者や主管、協力者として大会運営にあたる神奈川陸上競技協会の理事長。連日の打ち合わせで多忙ながらも、快く取材に応じてくれた理事長は温和な人だった。「国際女子マラソンは審判員700人、ボランティア1900人。大会を成功させるため、大勢の人が協力してくれることが大変ありがたい」と話す。
○…二宮町出身。運動好きで中学時代は野球に打ち込む。高校は陸上部。三段跳びで県大会や関東大会で優勝した。大学時代にはインカレや日本選手権に出場。卒業後、高校の体育教師になり、県立平塚工業高校(現在の平塚工科高校)へ。県立大原高校に勤務していた平成10年に「かながわゆめ国体」があり、陸上競技の運営責任者に指名され、準備と運営に携わった。「授業を終えて週に3日位は横浜の準備室に詰めていました」と当時を振り返る。
○…(財)日本陸上連盟理事。国際大会のスーパー陸上をはじめ、日本選手権やジュニアオリンピックほか数々の大会に関わり、陸上競技の普及・発展に努めてきた。「最近はテレビ放映を意識し、陸上に詳しくない人にも競技や選手に関心を持ってもらえるよう、関係者には大会を盛り上げるプラスαが求められている」と語る。昨年はベトナムで開催されたアジアジュニア選手権の日本団長としても活躍。多くの選手と接するなか、「トップ選手は礼儀正しく、生活習慣もきちんとしているのが分かる」と、元教師らしい指導者の眼差しが見つめる。
○…定年退職して1年。自宅の庭でバーベキューをするなどして教え子たちとの交流は続く。「『子どもが陸上をやってます』という報告を聞くと嬉しいですね」と顔をほころばせる。パフィオという品種の洋蘭栽培が趣味。「いい選手を育てるのと同じ感覚です」。
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