あと少しのきっかけ 先制も逃げ切れず
前節にJデビューを果たしたファン・スンミンをトップに据え、新たな布陣で挑んだ北九州戦は7分、アジエルのフリーキックを坂本が頭で合わせて先制。立ち上がりから果敢に攻める湘南の攻撃が、早くも実を結ぶ。
リードを奪った後もボールを味方に預けて後列が前列を追い越す、流れるようなサッカーを展開。29分にも先制点と同じ2人の絶妙なコンビネーションからゴールを狙うが、坂本のダイレクトボレーは惜しくも枠の外へ。ゴールを狙う姿勢がスタジアムを沸かせ、湘南らしい攻撃で主導権を握ったまま前半を折り返す。
だが、ここ最近の試合ぶりからすると、1点差では心もとないのが正直なところ。そして、その不安は的中。後半開始早々に同点弾を許してしまう。それでも、最後まで攻めの姿勢を崩さなかった湘南。北九州の決定的なチャンスに臼井が猛然と走って失点を防ぐなど、守備陣の集中力も最後まで途切れることがなかったが、リードを奪うことはできなかった。
試合内容は悪くない。ほんの少しのきっかけを掴むことさえできれば、必ず結果がついてくるはずだ。
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