熱中症 昨年を上回る救急搬送 消防本部調べ
東日本大震災の影響により企業や家庭などで様々に節電の取り組みが行われた今夏。今年は、熱中症にかかり救急車で病院へ搬送されたケースが中井町を含む足柄上地域で47件発生（6月1日〜8月21日）、記録的な猛暑といわれた昨年同時期（42件）を上回る数字となった。同様に大磯町・二宮町でも昨年を上回っている。
中井町を含む足柄上地域1市５町を管轄する足柄消防組合によると熱中症による搬送は6月に10件、7月に14件、8月に23件だった。このうちの57％は60歳以上だったが、3割を10代が占めるなど若い世代の発生も目立った。男女別では男性34件、女性が13件。市町別では中井町5件、南足柄市14件、松田町・大井町9件、開成町6件、山北町4件だった。
また、大磯町（消防本部調べ）では、6月1日から8月31日までで熱中症（疑い含む）で病院に搬送されたのは11件（昨年は７件）、同様に二宮町（消防本部調べ）では10件（昨年9件）と昨年を上回っている。昨年との違いは、例年7月下旬頃から搬送されることが多い熱中症だが、大磯町も二宮町も今年は6月から搬送されていることだ。「今年は昨年に比べて早い時期に患者が出ている」と大磯町消防本部。いずれの消防本部でも「9月中旬頃まで熱中症対策を続けてほしい」と注意を呼び掛けている。
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