国府小プール 設置場所再検討を要望 グラウンド使用団体が町に請願
大磯町立国府小学校(竹内浩校長)グラウンド内にプール設置計画が進められている。そんな中同小学校グラウンドを使用している少年野球・サッカーチーム代表者は、プール設置場所について再検討を要望する請願書を約2000名弱の署名とともに大磯町議会に出した。
今回設置が予定されているプールは、国府小学校グラウンド東側に25mの高学年用と浅い低学年用の2基。大磯町は学校にプールがないため、大磯小学校は照ヶ崎のプール、国府小学校は生沢のプールを使って授業を行っていた。しかし、平成20年6月、生沢のプールは老朽化により急遽廃止された。これに関して教育委員会は「代替えを検討するよりも早く老朽化が進んだため」と説明する。その後教育委員会では、プール授業の充実を図るためプール設置のための検討を開始、土地や費用の面を考慮した結果、平成22年3月に国府小学校内にプールを建設することを決めた。候補となった場所はグラウンド東側と小公園の2カ所。最終的にグラウンドの東側に決まった。「小公園だと狭くまた、緊急避難時の経路にもあたるため、水泳の授業を充実させるという本来の目的が果たせないと判断し東側に決めた」と教育委員会。生沢のプールが廃止された後国府小学校の児童は、照ヶ崎のプールで授業を行っているが以前に比べ授業数は減っている。
今回のプール建設に関して待ったを出しているのが、土・日曜日に同小学校のグラウンドを使用している少年野球チーム(部員数50名)と少年サッカーチーム(部員数70名)の関係者や保護者。両チームともグラウンドを1・2年、3・4年、5・6年と3つに分け、年齢に応じたメニューで練習を行っている。計画通りグラウンド東側にプールが設置されると「十分な練習スペースが確保できないほか、子ども達の怪我や事故の可能性が高まる」とチーム側では危惧している。
チーム側はプール建設に関しては賛成している。要望しているのは建設場所の再検討だ。請願を出した一人、原田浅夫さんは「グラウンドを使用している団体への調査や十分な説明がないままプールの設置場所を決めてしまった。私たちは子ども達のためになる学校にプールを造ることには賛成している。問題なのは計画にある設置場所。子ども達が伸び伸び運動できなくなる。もう一度、設置場所に関して検討してほしい」と話す。教育委員会は「PTAなどに説明はしてきた。しかし、まだ不十分なところはあった」と説明不足があった点は認めている。しかし、「早く子ども達の水泳授業を充実させることが責務と考えている。今回の計画は、場所や条件を検討した結果導き出した結論。また、グラウンド使用団体のことを考慮し、当初6コースの計画を5コースに変更した。理解いただきたい」と話す。請願に関しては、議会最終日の29日に委員会報告され採決される。
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