神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

役場窓口に塗り絵セット 町民サービス向上へ 大磯町職員有志がアイデア

公開:2011年9月30日

  • X
  • LINE
  • hatena
他にもあおばとのイラストなど全部で12種類ある
他にもあおばとのイラストなど全部で12種類ある

 大磯町役場1階の子育て支援室カウンターには現在、保護者が小さい子どもと一緒に来てもゆっくり相談や手続きが出来るように塗り絵のセットが置かれている。この塗り絵は、大磯町役場職員有志で結成する大磯町の自主研究グループ(大澤弘代表 以下=自主研)のメンバーのアイデアによるもの。使われている紙は再生紙。これは、自主研が活動テーマにしている紙を活かしたひとつの形だ。

 自主研は、地元の素材を使った温かみのある湘南ブランドペーパーを作り上げようと活動している。現在、大磯町で毎年側溝を詰まらせてしまう蓮の実殻を使った紙の試作品のほか、ゆくゆくはごみとして処理されている資源を紙に再生しようと数種類の紙の試作品完成まで進んでいる。

 塗り絵に使われている紙は、廃棄されているバナナの茎と古紙を混ぜて合わせて作ったバナナペーパー。このバナナペーパーは、活動の中で優良パルプ普及協会から在庫になっているバナナペーパーを捨てるのはでは本末転倒になるので何か活用アイデアはないかと相談を受けたのがきっかけ。その後、すぐ会議を設けた。「1階フロアで子どもが泣いている光景を目にしたという話から、来庁者の中には子どもを連れてくる人も多い、子どもにとっては退屈なんだよね。保護者も、子どもをあやしながら手続きをするのは大変。子どもが夢中になれる塗り絵があるといいのでは、となり、早速取り組みました」と大澤さんは話す。

 塗り絵のイラストになっている犬やうさぎ、かもめなどは、自主研メンバーの稲葉健さんの妻しずかさんと、子育て支援室の塙紀子さんが作成したもの。また、クレヨンや色鉛筆はもともとあるものを使うなどメンバーや家族、職員の協力で賄い費用負担はなし。大澤さんは「塗り絵というシンプルな素材を活かし、フロア環境をよくしていければとやってみました。来庁者の方の反応も良好です。現在は保護者が手続き中に隣で塗り絵をしてもらっていますが、今後は塗り絵を描く場所や展示するスペースもあったらいいねという話も出ています。もっと何かできないかアイデアを出していきたいです」話している。
 

大磯・二宮・中井版のトップニュース最新6

絵本で地元の魅力発信

大磯中学校

絵本で地元の魅力発信

生徒有志が図書館に寄贈

4月19日

新名物に「高麗キムチ」

大磯町

新名物に「高麗キムチ」

地名から縁広げ商品化

4月19日

大磯在住 勝倉さん世界V

障害者プロサーファー

大磯在住 勝倉さん世界V

グランドチャンピオン目指す

4月12日

コロナ経て秘仏開帳

大磯町慶覚院

コロナ経て秘仏開帳

稚児行列も実施

4月12日

地元二宮でMV撮影

HANDSIGN

地元二宮でMV撮影

町民ら150人がエキストラ

4月5日

拾ったごみは「海箱」へ

拾ったごみは「海箱」へ

大磯サーフィン協会が設置

4月5日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

大磯・二宮・中井版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook